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小林 泰彦; 渡辺 宏; 田口 光正; 山崎 修平*; 木口 憲爾*
Microdosimetry; An Interdisciplinary approach; Special Publication; Royal Society of Chemistry, No.204, p.343 - 346, 1997/00
イオンビームの生物影響を詳細に解析するためには、従来のランダムな照射方法から脱却し、細胞の特定部位に照準を合わせて究極的にはシングルイオン照射によって起こる生物効果を明らかにする必要がある。そのため我々は、生物試料の厚みに比べて十分に大きな飛程を有する高エネルギー重イオンマイクロビームを大気中に取り出して照射できる「細胞局部照射装置」を製作し、原研・高崎研のイオン照射研究施設(TIARA)のAVFサイクロトロンの垂直ビームラインに設置した。本装置はLET=141800keV/mにわたるHe, C, Ne, Ar等の重イオンをコリメーターによって現在のところ最小10mにまで絞り込んで照射できる。この装置を用いてカイコ受精卵を局部照射したところ、照射部位によって胚発生阻害の程度や孵化した幼虫の組織異常に特異性が観察された。